タイ北部チェンライ県のバンカー村にも、センサイ村で作った刺繍を製品にしていただいているところがあります。
ここでは、ミェン族出身のモンティラーさんという女性とその仲間数人で縫製をしています。
いろいろなところから縫製の依頼を受けているようですが、ご自身でもバンカー村周辺のミェン族の村へ刺繍をお願いし、製品にしています。
つくられた製品は、ご自宅兼作業場の一角で販売もしています。
モンティラ―さんは、民族文化を次の世代へ継承していけるようにと、バンカー村の小学校4・5年生の授業の中で、週2日、2時間ほど、刺繍や縫製について教えているそうです。
そして、授業で子どもたちが刺繍した布を、モンティラ―さんが商品化し販売しています。
『織り人』では、バンカー村の子どもたちが刺繍した布を使ったマウスパッドなどを販売していたことがあります。
ミェン族の学校で販売している商品についてはこちら。
バンカー村を訪問したちょうどその日、近隣のミェン族の女性が、自分が刺した刺繍の布を売りに来ました。この1枚の刺繍布を、数週間かけてつくったそうです。
モンティラーさんが彼女たちの刺繍を買い取ることで、山岳民族の女性たちへ現金収入を得る機会を提供することができます。
また、自分たち民族の伝統技術や文化で、収入を得ることができるようになることで、それぞれの民族への誇りと自信を持つことができ、女性たちの自立を助けることになります。
『織り人』では、こうしたモンティラ―さんの活動が次の世代へつながっていくことを応援していきます。
バンコクにある日本人ご夫妻が経営しているハンディクラフトショップ『アクト』さんでは、長い間、モンティラ―さんの製品を取り扱っています。
アクトさんご夫婦の娘さんも、日本でタイ雑貨オンラインショップを運営されており、その中で、モンティラ―さんやミェン族の村の様子が紹介されています。